四国遍路シンポジウムへの参加 〔主催/四国夢中人(代表 尾崎美恵氏・当会会員)〕



 四国遍路は、2015年1月、米ニューヨーク・タイムズ紙の「2015年に行くべき52ヶ所」に日本で唯一選ばれ、4月には「日本遺産」に認定されるなど国内外で注目されている。
そこで、四国の魅力を欧州に発信する活動をしている四国夢中人(代表 尾崎美恵氏・当会会員)が、2015年7月25日(土)にe-とぴあ・かがわ BBスクエアにて「四国遍路シンポジウム日本遺産から世界遺産への挑戦」を開催し、当会も後援・協力という形で参加した。参加者は64名。

 パネリストは、フランス出身で上智大学外国語学部フランス語学科 教授のミュリエル・ジョリヴェ(Muriel Jolivet)氏、カナダ出身で徳島文理大学 講師のディヴィド・モートン(David Moreton)氏、韓国出身で四国霊場13番札所・大日寺 住職のキム・ミョウソン(金昴先)氏の3名、司会進行は、四国八十八ヶ所霊場会公認先達、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会 副会長、大阪経済法科大学客員教授、元毎日新聞論説委員の梶川 伸氏が務めた。
各パネリストは、四国遍路の魅力や、現状、世界遺産登録への課題について、持論を展開した。

 日本に40年住み一番思い出深いのは四国遍路と語るジョリヴェ氏は、「社会学者として日本人を知りたいと、歩き遍路に挑戦したが、歩く中で自分が変わり、目的はどうでも良くなった。
3日間同じお遍路さんと回ったが、一度も国籍を聞かれなかったのは何よりの恵み。木造の素朴なお寺と何も無い空間が素晴らしい。
しかし日本語が出来ない外国人は、宿泊のキャンセル連絡などのルールが分からない。朝のお勤めは膝が痛い、皆と同じお風呂は嫌という人もいる。
日本の習慣、宗教を知らない外国人がお遍路の精神を受け入れられるかは心配。」と語った。

 亡き夫の後を継ぎ大日寺住職となったキムさんは、「四国遍路には、お大師様の思想が流れ、外からの人を迎えてもてなす、ありがとうの心が溢れている。
県名のように、徳(島)の高(知)い、愛(媛)の香(川)りがする四国。世界遺産になって、人を大事にする四国遍路文化を知ってもらいたい。
登録は未だ先でも、外国語での受入れ態勢の充実等、できることから取り組みたい。」と話した。
 四国遍路の研究者で、訪れる外国人のサポートをしているモートン氏は、「四国遍路に来る外国人は本当に増えている。
お遍路交流サロンでサインした外国人は、2013年は160人。2014年には404人。来年はどうなるのか。
英訳した遍路ガイドブックは、世界中23ヶ国から注文が来る。一番驚いたのは、南アフリカの仏教徒が空海を知りたいと四国遍路に来たこと。世界遺産になる価値はあるが、人が集まり整備され過ぎて、ディズニーランドのようなテーマパークになる恐れを抱く外国人もいる。
また、英語が堪能な専属の広報担当者が必要だ。」と述べた。

 シンポジウム終了後には香川EU協会主催にて交流会を開催し、32名の参加者は、パネリストの方々を囲み懇親を深めた。
 なお、四国遍路については、2015年9月に、四国4県と世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」を持つスペイン・ガリシア州との間で、協力協定が結ばれ、今後、双方の交流を深める事業が予定されている。

パネルディスカッション

 
熱気あふれる会場 交流会風景 




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