EU講演会を開催


2017年5月25日(木)、EU講演会をリーガホテルゼスト高松にて開催し、会員等40名が参加しました。
 講師の(一社)瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子氏は、北海道新聞社事業局に10年半勤めるなかで、フランス現代サーカスの世界に出逢い、専門家になるべく辞職して渡仏。
 2009年、在日仏大使館の助成を受け、日本初の現代サーカス概説書「サーカスに逢いたい」を上梓。第1回瀬戸内国際芸術祭のパフォーミングアート担当として働いたあと、2011年、香川県に移住し独立された経歴の持ち主。2017年6月、ヨーロッパ現代サーカスネットワーク「シルコ・ストラーダ」のアジア唯一のメンバーに選ばれました。


 演題 「フランスから世界へ 〜現代サーカス発展における驚くべき文化政策〜」

○現代サーカスとは     
 猛獣使いや綱渡り、空中ブランコなどのショーを次々と披露していく伝統的なサーカスとは雰囲気やつくりが全く異なるのが現代サーカスであり、一番分かりやすい違いは動物が出演しないこと。
 現代サーカス発祥の地であるフランスでは、文化省の政策で一般の子供達が通うサーカス学校が誕生し、普通教育と結びついたことが最大のターニングポイントとなり「芸術」へと発展した。現代サーカスは作品全体に一貫したテーマを持たせて一つの作品として表現する。言うなれば、サーカスの要素を取り入れて立体的に展開する全く新しい舞台芸能だ。

○フランスの文化政策
 政府の役割は、@文化芸術としてのサーカスの発展と、Aフランス現代サーカスの世界への発信だ。現在、アンスティチュ・フランセが行う現代サーカス支援は、フランス政府が認める「一押し」のフランス人アーティストやカンパニーを海外に派遣する費用(道具輸送費を含む)の援助だ。2016年には「サーカス教授国家免状」という、サーカス学校で教えることができる国家資格も生まれた。

○瀬戸内サーカスファクトリーの仕事と活動(瀬戸内サーカスファクトリーの目指すもの)
 アーティストを国内外から招へいし、長期滞在してもらいながら作品を創りあげていくスタイルを取っていて、毎日のように海外と繋がって仕事をしている。東京にいたほうが便利で情報も入りやすいが、なぜ瀬戸内なのかというと、サーカスというツールを使って、芸能を生活の身近なものにし、心と感性の豊かな日本を取り戻したいから。瀬戸内国際芸術祭で初めて小豆島の農村歌舞伎を観て大変衝撃を受けた。かつて日本の農村や漁村で自然への畏敬や感謝の祈りの為に行われていた芸能。小豆島や瀬戸内には観光化していない芸能が残っている。地域に暮らすひとりひとりの能力を見出して、海外の超一流のアーティストと触れ合うことで特殊な技能や経験能力を高め、文化を積み上げていくことで、最終的に魅力ある地域をつくることが目標だ。瀬戸内サーカスファクトリーは、国内外のネットワークを構築し、常設施設をオープンすることを目標に、日本全国はもとよりアジアやヨーロッパなど、世界に向けた現代サーカスの情報発信拠点となる予定だ。

 

     




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